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個展「洞窟の解剖学」at HECTARE(Jan.11th-Feb.9th)

この度HECTAREでは、アーティスト/写真家・苅部太郎による個展「洞窟の解剖学」を開催します。また、展示作品と併せてbookshop MがParis Photo 2024にて発表した苅部太郎作品集「Typical World」の販売も行います。

新作「Typical World」は、Typical(=典型的)というプロンプトを使用し、世の中に染み付いた共通認識へ疑問を投げかけます。典型的な眼の色、典型的な食べ物、典型的な世界などのプロンプトを画像生成AIに読み込ませると、ただならぬ異様なイメージを生成します。今作はAIに画像を生成させることによって作り出されますが、絶えず変化し続ける現代を記録した「写真的行為」そのものだと言えます。そして限られた企業によって画像生成AIが開発され、発展していくこの社会の矛盾に焦点を当てたフォトジャーナリズムでもあります。つまりAIを単なるツールではなく現代社会の既成概念を映し出す鏡として使っているのです。既に画像生成AIの作った画像枚数は、人類が150年かけて撮った枚数と同数だと言われています。大量のイメージが氾濫する現代ですが、実は限られた視点によるバイアスが強くかかっているのかもしれません。

本展は前作の「あの海に見える岩を、弓で射よ」に引き続き、テクノロジーを尺度として人間の知覚を考察、拡張する展示になっており、増殖し続ける写真というメディアを通して浮き彫りとなった「典型的」を再考するきっかけを与えます。


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